1999-11-29 ArtNo.21159
◆<印度>商工会議所連盟、中古車輸入自由化支持表明
【ニューデリー】インド商工会議所連盟(FICCI)は、全国の業界団体の中で初めて中古車輸入の自由化に支持を表明した。FICCIのこうした立場は、インド産業連盟(CII)や国内自動車業界の立場と相反することから、中古車輸入自由化を巡る論戦が白熱化する見通しだ。
FICCIのG P Goenka会頭はエコノミック・タイムズのインタビューに対して、様々なカテゴリーの製品が輸入されていることからも、中古車の輸入に何ら問題はないとし、「中古車輸入を神聖視する如何なる理由があるのか。もし中古車の輸入を認めなければ、他の業界も同じことを要求するだろう」と付言した。
ゴエンカ会頭の発言は、フォードのJacques A Nasser社長兼CEOの中古車輸入の国内自動車産業に及ぼす深刻な影響に関する談話が、マスコミに大きく取り上げられた後だけに、反響は大きいものと見られる。
ゴエンカ氏によれば、もし1970年製モーリス・オクスフォードを所有し、1990年製トヨタを購入したいと考える者が有れば、Maruti Udyog Ltd(MUL)には何ら利益を及ぼさないにしろ、認められるべきである。それはトリッキーな問題だが、生産されて7年の中古機械には、なお10年の余命があり、全ての企業が新品を購入できる訳ではないと言う。(ET:11/26)
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