SEAnews 1999-11-29 ArtNo.21148

【シンガポール】シンガポーリアンがシリコン・バリーに設立したインターネット関連ソフトウェア開発会社Video4i.com Incは300万米ドルのベンチャー・キャピタル・ファンドを獲得した。
今年6月にカリフォルニア州サンノゼに設立されたばかりのVideo4iの創設者の1人、Samuel Ng重役(CEO)によると、同社のビデオ・メセージング・テクノロジー製品は、インターネット・ユーザーがＥメールを通じてビデオ・クリップを送・受信するのを可能にする。同製品はインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)やウェブ・ポータル経営者に売り込まれるため、ユーザーに関しては、パソコン(PC)とインターネットへの接続が確保されていさえすれば、インターネット・ブラウザーを通じてビデオ・クリップを送・受信し、編集／観賞することができる。
一般の企業も同ファシリティーを顧客サービスや法人コミュニケーション、あるいは訓練領域に用いることができる。例えばビデオによる解説付きでその製品／サービスを販促できる。
Video4iは送受信されるビデオ・クリップのトラフィックをベースにライセンス料を徴収する計画だ。域内の3つのウェブポータルとの契約が近く調印され、今年末から実際にサービスが開始される。
Video4iのスタッフは目下12人で、2ヶ月以内にさらに13人を補充する。Video4iはシンガポール及び香港へのオフィス開設を準備中。
Video4iの取締役会にはナスダック登録BroadvisionのChen Pehong会長やシンガポール・テクノロジーズのコー・ブンフイ会長が名を連ねている。
Video4iに300万米ドルの出資を決めたH&Q Asia Pacificは、米国の投資銀行Hambrecht & Quist系列のベンチャー会社で、同社スポークスマンによると、Video4iはさらに300万米ドルの調達を計画していると言う。(BT,ST,LZ:11/26)