1999-11-26 ArtNo.21144
◆<印度>タタ・スチール、海外ベンチャーにシフト?
【ムンバイ】タタ・アイアン&スチール・カンパニーLtd(TISCO)は国際プレーヤーと海外における熱間圧延コイル(HRC)製造問題を協議しているようだ。
TISCO幹部は海外の指導的鉄鋼会社から合弁の提案を受け、検討中であることを確認したが、詳細に関するコメントは控えた。消息筋によれば、合弁事業は北米で手がけられるもようだ。
TISCOは主に金融部門の支援が得られぬことから国内におけるHRCプロジェクトを棚上げしたが、現在は米国と欧州市場におけるスチール価格が上昇しており、これらの国にHRCプラントを設けるなら、国際金融機関の関心を呼ぶはずだ。
アナリストによれば、鉄鋼産業は今や世界的な調整期を迎えており、インド国内市場のみに目を向けていたのでは生存できない状況にある。そのことがTiscoに海外事業を思い立たせたものと見られると言う。(IE:11/25)
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