1999-11-26 ArtNo.21143
◆<印度>リライアンス、イラン間に海底パイプライン敷設計画
【ニューデリー】年産2700万トンの製油所の試運転を最近開始した、上流部門と下流部門を共に手がけるリライアンス・グループはイランからインド西海岸まで海底パイプラインを敷設し、ガスを輸入する可能性を検討している。
消息筋によれば、リライアンス・グループは米国及びカナダ企業と関係プロジェクトに関する協議を続けるとともに、政府代表とも未来計画を話し合っている。また電力省はエンロン及びリライアンスから、異なるガス・パイプラインに関する提案を受けている。
エンロンはDabholに自家用のLNGターミナルを建設中で、インド西部を拠点とする企業にもガスを供給する計画だ。
リライアンスはコメントを避けているが、これらのプロジェクトが実現するなら、石油化学ジャイアントは、グジャラート州DahejにLNGターミナルを計画するペトロネットLNG、Pipavavに同様のターミナルを計画するブリティッシュ・ガス、HaziraのLNGターミナルに最低価格の入札を行ったシェル等と競争することになる。.
とは言え、観測筋は湾岸諸国からインド西海岸までパイプラインを敷設するのは、海底の自然環境から技術的にそう容易ではないと見ている。また過去の海底パイプラインや陸上パイプラインが何れも進捗を見ていないのは、パキスタンがその領海や境界内にインドに通じるパイプラインを敷設することを望まないため。パキスタンもバングラディシュも国内に豊富なガス資源を有するが、インドに輸出するよりは資源の温存を選択していると言う。(ET:11/25)
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