1999-11-26 ArtNo.21138
◆<馬>外相、選挙干渉で米大使/英・加・豪高等弁務官召喚
【クアラルンプル】マレーシアのサイド・ハミド・アルバル外相は25日、米国大使及び、英国、カナダ、オーストラリアの高等弁務官を召喚、来週投票が行われる総選挙を巡り、これらの国の外交官が野党陣営と接触、資金援助を行ったとの疑いに対する釈明を求めた。
サイド・ハミド外相はその後、国営通信ブルナマに対し、「外交関係の基本は内政不干渉であり、外国人が他国の政治に関与することは、国家間の外交倫理に反する非友好的行為と見なされる」と指摘した。
マレー語日刊紙ウツサン・マレーシアはその前日、上記4カ国の外交官が野党陣営に金銭的援助を与えているとする与党統一マレー国民組織(UMNO)青年部幹部の談話を一面に報じた。こうした中で米国大使館と、オーストラリア及びカナダの高等弁務官事務所は関係報道を否定する声明を発表していた。
一方、UMNOはそのインターネット・ウェブ・ページ上においてアンワル前副首相を米国の傀儡、ユダヤ人の犬と厳しく批判、その理由として米国のアルバート・ゴア副大統領との友誼、ユダヤ人ミシェル・カムドシュ専務理事に率いられる国際通貨基金(IMF)の反国家的金融政策を受け入れた点を列挙している。(ST,LZ:11/26)
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