1999-11-26 ArtNo.21133
◆<星>首相、2002年にリー副首相にバトンタッチ示唆
【シンガポール】シンガポールのゴー・チョクトン首相は、このほど次期総選挙後に引退し、リー・シエンロン副首相に首相の座を譲る可能性を示唆した。
アジアウィークから次ぎの総選挙後、しかし次の次ぎの総選挙前に首相を退く可能性を問われたゴー首相(58)は、「否定はしない」と答えた。仮にそうなら次の首相はリー・シエンロン准将(47)が務めるのか、との問いに首相は、「彼は2002年(次期総選挙の年)以降に首相を引き継ぐことになりそうだ」と語った。1990年にリー・クアンユー氏の後を継ぎ首相に就任したゴー氏は、これ以前にリー准将が後継者になることを示唆していた。シンガポール金融管理局(MAS:中央銀行に相当)会長も務めるリー副首相は、1992年にリンパ腺癌と診断され、首相後継者としての前途に陰影が生じていたが、最近医師団は同氏の健康に太鼓判を押した。
ゴー氏は当初、リー・クアンユー氏がリー・シエンロン氏を首相に就任させるまでの、シート・ウォーマーと評されたが、こうした認識を覆し、熟達した政治家としての評価を確立した。首相はアジアウィークに対し、1997年は首相としての威信を確立した決定的な年だったと回想した。それによると、ゴー氏はそのポストを実力で手に入れたことを証明する必要があったが、1997年の選挙結果から、首相は初めて自分の地位が国民に認知されたと言う感触を得たと言う。(ST,BT:11/25)
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