1999-11-25 ArtNo.21129
◆<印度>フォード社長、中古車輸入のリスクに警鐘
【チェンナイ】フォード・モーター・カンパニーのJacques A. Nasser社長兼CEOは22日、インド政府が中古車の輸入を認めるなら、国内自動車産業は打撃を受けると警鐘した。
チェンナイ近郊Maraimalai Nagar工場で新モデルIkonの出荷記念式典を主宰したナセル社長によれば、インドは、世界の中古車のダンピング場になるか、それ自身の自動車産業を育成するか、選択する必要がある。ニュージーランドの例は、この種の政策が国内産業に破壊的打撃を与えることを良く示している。2つのオプションは全く異なる戦略で、同時に両方を追求することはできない。
中古車の処置に関しては、自動車市場が健全に機能するような方式で、中古車の交換を認めることである。しかし中古車の国内取引を認めることと、輸入を認めることは、全く次元を異にする。中古車を輸入するなら、下取り価格を引き下げることになり、スペア・パーツの確保にも問題が生じる。
中古車の輸入を規制しても世界貿易機構(WTO)に対するインドの自由化約束に抵触するものではないと言う。(THBL,TH,IE:11/23)
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