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1999-11-25 ArtNo.21128
◆<印度>ホンダ、スクーター会社権益をMunjal氏にオファー
【ニューデリー】ホンダは完全出資のスクーター製造新会社Honda Motorcycle & Scooter Indiaの少数権益をHero Hondaのパートナー、Munjal一族にオファーした。
ホンダのトシダ・サトシ重役(アジア/オセアニア担当副COO)によると、Munjal一族がオファーを受け入れない場合は他のパートナーを物色する。トシダ氏はどれほどのシェアをオファーしたか明らかにすることを避けたが、消息筋は26%と見ている。
Hero Honda筋によると、Munjal一族は少なくとも6ヶ月をかけてホンダのオファーを受け入れるか否か検討すると言う。
これ以前にホンダのK.スズキ重役(上級MD)とヒーロー・ホンダのBrijmohan Lall Munjal会長は、合同委員会を設けて、それぞれの企業がインド市場に投入する新モデルを決定すると発表していた。
トシダ氏によれば、ホンダは2001年半ばにスクーターの製造を開始するが、それまでにパートナーを決定する。新会社の資本金は50億円で、先ず4ストローク・スクーターの製造に着手、その後自動三輪車、そして5年の猶予期間後にモーターサイクルの製造に乗り出す。
ホンダはキネティック・エンジニアリングともスクーター製造に関わる技術移転契約を結んでいるが、ホンダ筋は、価格さえ妥当なら、将来も技術移転交渉に応じるとしている。
ヒーロー・ホンダのPawan Kant Munjal取締役によると、ヒーロー・ホンダとHonda Motorcycle & Scooter Indiaは向こう5年間、前者はモーターサイクル、後者はスクーターの生産に専心するが、5年を経た後は、それぞれ相手の市場に進出するオプションを有する。2010年のインドの二輪車市場は年間1000万台を突破する見通しで、両社は合計500万台のマーケット・シェアを握ることになる見通しだ。
スズキ氏によれば、ホンダはデリーの研究開発(R&D)センターを拡張、インド市場により先端的な製品を紹介する。Honda Motorcycle & Scooter Indiaの新工場の年産能力は当初の10万台から30万台に拡大される。ホンダとしてはヒーロー・ホンダの持ち分を縮小する計画はない。目下ホンダとヒーロー・グループはヒーロー・ホンダに各26%出資している。
一方、トシダ氏によると、ホンダは小型車市場に進出する可能性を検討している。同社は1000CCカーの需要拡大に驚いており、目下のところ同社は好調な業績を達成しているものの、高級車市場の不振からも、より多くのモデルを投入したなら、一層良好な業績を上げることができると予想している。しかし如何なるモデルを投入するかはまだ決まっていない。また高級車の輸入計画に関しては、まだインド政府の回答を得ていないと言う。(IE,ET,TH,THBL:11/23)
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