1999-11-23 ArtNo.21106
◆<星>クリエイティブ、ネットショッパーにフリー・ソフト進呈
【ラスベガス】クリエイティブ・テクノロジーのシム・ウォンフー会長は先週、米国ラスベガスのComdex会場で、インターネットを通じた新たなビジネス・モデルを紹介した。
シム氏によるとクリエイティブのウェブサイト、例えばhifi.comで何らかの商品を購入した者が、同サイトを再訪し、新たなハードウェアを購入すれば、顧客のロイヤルィーに報いるため、同ハードウェアの付加価値を高めるようなソフトウェアを無料進呈する。さらにリッチな体験ができるホスト・ウェブサイトへのアクセスも認める。これにより顧客はさらに別の商品やサービスを購入する気持ちになる。消費者を対象にしたEコマースの成否は品質と顧客が欲するものを提供できるか否かにかかっている。重要なことは関係商品に対する周到なサービスを提供することで、クリエイティブはこのために多くの企業と提携、5000万米ドルを投資してきた。同社のキャッチフレーズ“The difference will amaze you”がこの点を一言で言い表している。
クリエイティブは4000万人のロイヤル・ユーザーを保持し、これまでに1億以上のサウンドカードを出荷、今も毎月400万カード以上を出荷し続けている。今やコンピューター、テレビ、ビデオ、ミュージックの技術的統合化の時代が到来しており、クリエイティブが今回Comdexに出展した一連のパーソナル・デジタル・エンターテーメント(PDE)製品はこうした潮流を先取りする戦略に基づくものと言う。
例えばポータブルMP3プレーヤー“NomadII”は既存のNomadがバラレル・ポート専用であるのに対し、USBにも対応、MP3以外のフォーマットやセキュア・デジタル・ミュージック・イニシアチブ(SDMI)をサポートしている。同製品は数ヶ月以内に200米ドルで市販される。同社が最近売り出したインターネット・カメラ“WebCam”の価格は69.95米ドルと、通常の製品の半値で、同製品ではクリエイティブは世界第2位の市場シェアを占めていると言う。(BT:11/22)
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