1999-11-22 ArtNo.21090
◆<星>半導体機器のMIT、メインボード上場目指し明日公募
【シンガポール】半導体産業支援サービス用自動化機器の設計/開発/製造/流通に関わるManufacturing Integration Technology (MIT)は、先々週シンガポール証取(SES)からメインボード上場を原則的に認可され、明日(11/23)公開公募(IPO)を行う。
MITのChristina Kwong取締役によると、MITは昨年上場する予定だったが、低調な市況から計画を延期していた。今回公開される株式は全て新株で、80%を私募にかけ、従業員や取引先向けに10%を留保、残りの10%のみを一般投資家向けに公募する。公募幹事は華聨銀行(OUB)が務める。同社は事業拡張に必要な約5000万Sドルの70%に相当する3500万Sドルの調達を目指している。
調達された資金は新製品の研究開発(R&D)や地域的な業務の拡張に当てられ、債務の返済には用いない。
MITの創設者Tony Kwong会長兼MDによると、1992年に法人化されたMITは、その3年後にはマレーシアとフィリピンにセールス&技術支援センターを設け、域内業務を拡張、国内依存の軽減を測った。目下シンガポールにおけるビジネスは営業額の25%を占め、残りはアジア業務で占められている。ISO-9002の認定も受けたMITは、経済開発局(EDB)及び国家科学技術局(NSTB)の補助を得ている。
同社のAng Mo Kio Avenue 5の3万6000平方フィートの工場には目下165人が勤務、昨年の年商は3100万Sドル、税引き前利益は550万Sドルだった。1994年以来売り上げは年率20%、利益は年率57%の成長を遂げてきた。(ST:11/20,BT,LZ:11/19)
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