1999-11-18 ArtNo.21061
◆<星>SES上場のタイ電話会社TAC、為替差損で赤字に転落
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のトータル・アクセス・コミュニケーションズ(TAC)は売り上げの増加に関わらず、為替差損が祟り、1999年9月期四半期に赤字を計上した。
同期にはアナログ契約者が4万1000人、デジタル契約者が5万3700人、それぞれ増加、アナログ契約者ベースは63万8600人、デジタル契約者ベースは37万3100人に達し、顧客ベースは合計101万人となった。この結果TACのタイ・セル式電話市場におけるシェアは43%を記録した。これにより、粗売り上げは37億バーツから47億バーツに27%アップ、営業収入は19%増の5億2000万バーツ(S$2240万)を記録した。
しかしバーツの対米ドル相場の軟化が祟り40億バーツの為替差損を記録、結局35億バーツの純損失に転落した。TACは昨年同期には50億バーツの為替差益が幸いし、39億バーツの純益を計上していた。
同社の負債は前四半期の590億バーツから530億バーツに縮小したものの、88億バーツの自己資本に比して依然として過大となっている。(BT:11/17)
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