1999-11-18 ArtNo.21060
◆<星>Templeton、地域本部設け固定利子証券市場開拓
【シンガポール】Templeton Asset Managementはアジア債券市場の成長に対応し、来年シンガポールに固定利子ポートフォリオを管理するアジア地域本部を開設する。
Templeton Global Bond ManagersのUmran Demirors副社長兼投資主任によると、シンガポールの地域センターは機関投資家の債券ポートフォリオの管理を引き受け、東南アジア、インド、中東、南アフリカ市場を担当する。
シンガポール・オフィスは目下固定利子証券の調査研究活動だけを手がけている。韓国、マレーシア、フィリピンは最も魅力的な固定利子証券投資市場で、来年第1四半期までにこれらの国における足場を固める。
目下同社が保持する新興市場債券の80%はソブリン・ボンドで、残りが社債だが、来年第1四半期までに社債の比率を大幅に高める。アジア経済が復興する中でソブリン・ボンドのリスク・プレミアムが下降、過去6ヶ月これらのボンドの利回りと米国財務債券の利回りとの差が縮小し続けている。ソブリン・ボンドが値上がりする可能性は薄れ、社債の値上がりの可能性が相対的に高まっている。
また米国における金利の上昇は来年半ばには峠を越し、社債に固有な信用リスクのエクスポージャーを拡大する環境が醸成される見通しと言う。(ST:11/17)
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