1999-11-18 ArtNo.21059
◆<星>ドイチェ・ポスト、アジアのUS$10億DM市場開拓
【シンガポール】Deutsche Post AGは子会社International Mail Services(IMS)を通じてアジアにおける10億米ドルと見積もられるインターナショナル・ダイレクト・マーケティング(IDM)サービス市場を開拓する計画だ。
IMSのDonald Brooks重役(MD)が16日催されたドイチェ・ポスト・インターナショナル(DPI)のアジア太平洋地域本部開所式の席上語ったところによると、IMSは、顧客の商品/サービスのターゲット市場を正確に見定め、IDMサービスを提供するだけでなく、ロジスティクスや倉庫のアレンジ、バーチャル・オフィスの開設まで面倒を見る。これによりアジア企業は欧米に、欧米企業はアジアに最低限のコストでプレゼンスを築くことができる。
IDM売り上げは年率20%の成長が見込まれ、IMSのビジネスの牽引役を務めるものと期待されている。過去2年にわたり欧州と北米市場の開拓に取り組んできた同社は、向こう2~3年間に金融、通販、製造、出版、観光業界をターゲットにアジアのIDM市場の5~10%のシェア獲得を目指す。来年初にはシドニー・オフィスがオープンし、その後、香港、日本、台湾市場への進出も図られる。シンガポール・オフィスの年間営業額は向こう2~3年間に3000万~4000万米ドルに達する見通しだ。
一方、最近、米国の空輸会社Air Express International(AEI)を11億4000万米ドルで買収したDPIは、これ以前に支配権益を手に入れたスイス拠点の運輸会社Danzas GroupとAEIを統合、Danzas-AEIを誕生させた。DPIはDHLにも25%出資している。来年のグループ売り上げは550億マルク(S$480億)が見込まれ、内アジア太平洋地域が10億マルクを占める見通しだ。1998年の営業額は290億マルク、利益は12億8000万マルクを記録したと言う。(BT,ST,LZ:11/17)
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