1999-11-17 ArtNo.21048
◆<馬>ダイム蔵相の引退発言で、蔵相の後任人事に注目
【クアラルンプル】マレーシアの資本・通貨管制の画策者として、また国内切ってのエコノミストとして知られるダイム・ザイヌディン蔵相が総選挙後、政界から引退する意向を表明したことから、誰が新蔵相に就任するかに各方面が注目している。
政界アナリストは、譬え閣外に退いたにしてもダイム氏の政府および経済界に対する影響力は維持されると予想した。
マハティール首相の最も緊密な側近と目されるダイム氏は日曜、引退の意向を表明するととともに、総選挙に出馬するか否かは、首相の判断次第と語った。
ソドミ容疑で目下公判中のアンワル前副首相兼蔵相から過去数週間、批判の矢面に立たされている今年61歳のダイム蔵相が、次期政権には加わらないのではないかとの憶測が伝えられていた。
ダイム蔵相の退任は初めてのことではなく、また予想外でもないが、政界引退は同氏の影響力に影響を及ぼさないとは、地元投資アナリストの言。
アナリストらは後継人事の候補者として、若手のムスタパ・モハメド第2蔵相と蔵相や商工相等の豊富な閣僚経験を有するベテラン、トゥンク・ラザレイ・ハムザ氏の名を挙げる。ムスタパ氏はあまりに経験不足の嫌いがあるが、引退間近のマハティール首相の副首相ポストを窺うラザレイ氏は、最もそれらしい人物と言う。(BT:11/16)
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