SEAnews 1999-11-17 ArtNo.21045

【シンガポール】地元インターネット・スタートアップ企業2bSURE.comはベンチャー・キャピタル会社2社The Vertex GroupとWalden International Investment Groupから400万米ドルの資金を導入する。
元インベストメント・バンカーのJerry Wu氏が台湾系米国人をパートナーに創設した2bSURE.comは、ユニファイド・メッセージング・サービス(UMS)を提供する。同サービスの下、音声,FAX,および電子メールは単一の「受信ボックス」に収められ、顧客は世界のどこからでもトールフリー・ナンバーやインターネットを通じて同受信ボックスにアクセス、メッセージを検索したり、内容を点検できる。ＥメールやＦＡＸも2bSURE.comのテキスト／スピーチ転換技術によりタッチ・トーン・フォーンを通じて音声として再生できる。この他、スケジュール告知サービス、HotSync機能(PDAの「Palm III」や「PalmPilot」とパソコン間でアドレス帳や予定表、メモといったデータの同期をとる技術)、電話を通じた時と場所を選ばぬＥメールやＦＡＸの印刷指示、メッセージ速報、ＩＤＤ料金不用な海外ＦＡＸ等のサービスが提供される。
ウー氏によると、2bSURE.comはＥメール企業や電話会社になろうとしている訳ではなく、両者のギャップを埋め、橋渡しをすることを標榜している。
目下のところ顧客はまだ外国から受信ボックスにアクセスできないが、新資金はこの種のインフラの構築や香港、台北、米国におけるコールセンターの開設、サービスの拡充、交換施設の増設、スタッフの増員等に充当される。
同社は9月に3ヶ月以内に10万人のユーザーを獲得する目標を立てたが、目下のところユーザーは8000人のみで、目標は達成していない。
今後保険会社、学校、ファーストフード・チェーン等をターゲットに市場を開拓、今年末までに臨界質量と見なされるユーザー50万人の獲得を目指す。同目標が達成されるなら、消費者製品／サービス企業と戦略提携を結び、様々な新たなビジネス機会を開拓できる。
Vertex ManagementのLee Kheng Nam社長は、2bSURE.comは各種通信サービスを統合した総合サービスを単一のナンバーにより提供しようと言うもので、消費者の支持を得てアジアや全世界にそのサービスを拡張できるはずと期待を表明した。(BT:11/16)