1999-11-16 ArtNo.21030
◆<星>新参ネット企業インターウォーブン、シスコと戦略提携
【シンガポール】地元青年Ong Peng Tsin氏(36)がシンガポールやマレーシアの仲間とシリコン・バリーに興したインターネット企業、Interwoven Incは、ネットブームに乗り、世界のトップ企業多数と契約を結ぶとともに、ナスダックへの登録も果たし、急成長を遂げている。
今や時価総額18億米ドルのインターウォーブンは15日、ネットワーク・リーダーのシスコ・システムズ・インクと戦略提携を結んだ。既にインターウォーブンのパワフルなソフトウェアをそのウェブサイトに用いているシスコは、共同で当該ソフトウェアを大手企業に売り込むとともに、インターウォーブンの研究開発も支援する。
インターウォーブンの製品は既にゼネラル・エレクトリック、ボーイング、プライスウォーターハウスクーパーズ、ユナイテッド・エアライン等により採用されているが、ネットワーク・ビジネスのリーダー、シスコと提携することにより、一層多くの多国籍企業に売り込むことが可能になる。
オン氏によると、大企業のウェブサイトは複雑で、その管理とメンテナンスには多大な労力を要する。それは自動車を製造するのと同じで、数百人の労力と数千のパーツを扱う必要があり、こうした作業を如何に効率的に処理するかが、勝敗の分かれ目にもなると言う。
米国の投資銀行Robertson Stephensは最近のレポートの中で、この種のソルーションが2003年には年間15億米ドルのビジネスに成長すると予想するとともに、インターウォーブンの買いを勧めている。それによると、インターウォーブンのフラッグシップ製品“TeamSite”は企業界におけるインターネット・コンテンツ・マネージメントの最良のソルーションと言う。
オン氏はインターウォーブンが依然として黒字を出していないことを認めるが、同社が2週間前に発表した第3四半期の売り上げは昨年同期比248%増の430万米ドルをマークした。Robertson Stephensは1999年度を通じて164%、2000年度も99%の売り上げ増を予想している。こうした中で10月8日に1株17米ドルで公募された同社株はナスダック・デビュー初日に41米ドルをマーク、その後も値上がりし続け、先週は85米ドルを記録した。ちなみにオン氏はインターウォーブンの9%のシェアを保持していると言う。(BT:11/15)
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