1999-11-15 ArtNo.21012
◆<星>ビジネス楽観指数、益々上昇:D&B
【シンガポール】シンガポール拠点の企業の業況見通しは益々楽観的となっており、市場調査会社Dun & Bradstreet(D&B)の楽観度指数調査によると、純益指数は連続4四半期マイナスを記録した後、今年第4四半期には初めてプラスをマークした。
D&Bが今年9月シンガポール拠点の企業451社を対象に調査したところ、純益の好転を予測したものが全体の38%を占め、純益の下降を予想した21%を、17ポイント上回った。昨年第4四半期には-41、今年第3四半期には-14が記録されていた。
営業額については+31、新規受注は+56、雇用は+11が記録されたが、価格は-8、在庫は-50だった。
製造業界の純益見通しは、中でも最も楽観的となっている。しかし今年初以来のシンガポール電子業の成長率は12%と、マレーシアの25%、フィリピンの33%に及ばず、台湾では震災から4週間後に50%の成長が記録された。
また全ての業界が明るい純益見通しを持っている訳ではなく、小売業界では悲観的見通しが示された。Sドルの軟化に伴う輸入品価格の上昇、消費者の自信回復の遅れ等が、小売業界の先行き見通しを曇らせたものと見られる。(ST,BT,LZ:11/11)
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