1999-11-12 ArtNo.21010
◆<印度>ステンレス・スチール価格、祝祭日シーズンに向け底入れ
【ニューデリー】過去2年に及ぶ不振から立ち直りかけたステンレス・スチール産業が、ヒンドゥーの祝日ディワーリに向け、時ならぬ活況を見ている。
ディワーリとそれに続く結婚シーズンには家庭用品や金属製記念品が贈答品として用いられる。インド国内で製造されたステンレス・スチールの70%以上が、家庭用品に用いられている。ちなみに世界の他の地域の同比率は37%に過ぎない。
業界の先頭を切って産業向け高付加価値製品に重心を移動していたJindal Stripsさえも、年産30万トンのステンレス・スチール製品の70%を家庭用品に振り向けている。
この祝日/結婚シーズンのショッピング熱は来年4月まで持続する見通しで、ステンレス・スチール価格は既に15%ほど上昇している。例えば家庭用品に用いられる最低等級のステンレス・スチールは過去9か月間にキロ当たり当初の28ルピーから32ルピーに14.28%アップした。
業界筋は、国際価格が過去9ヶ月間に25%アップしたことを例に価格は底入れしたと語る。ステンレスの国際価格はトン当たり1200米ドル(FOB)から1500米ドルに改善した。(IE:11/11)
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