1999-11-12 ArtNo.21001
◆<星>通信機器流通会社Radiance、年商S$3億目指す
【シンガポール】ケッペル・テレコミュニケーションズ&トランスポーテーション(ケッペルT&T)とシンガポール・テレコム(シングテル)の業務用通信機器部門、ケッペル・コミュニケーションズとテレコム・イクウィップメントが合併し、4ヶ月前に発足したRadiance Communications Pte Ltd(RCPL)は、2004年までに年商3億Sドル、純益2000万Sドルの達成を目指している。
RadianceのChan Chee Kheong重役(CEO)によると、今年の売り上げ目標9000万Sドルは照準に収めた。売り上げの55%は新ビジネス、もしくは拡張ビジネスで、45%は保守サービス。目下の顧客ベースは約1000社。内20~30%を占める多国籍企業が売り上げの80%に貢献している。多国籍企業はその通信機器を平均3年に1度更新するのに対して中小企業は5年に1度の割合になっている。
国内通信機器市場の40%のシェアを占める同社は、売り上げの90%を国内市場に依存しているが、5年内に海外売り上げの比重を40%に拡大する計画で、フィリピン、中国、タイ等における合弁や企業買収の機会を探っている。海外市場では、既存企業権益の買収を通じて、迅速に業務を立ち上げ、年率27%の売り上げの伸びを維持する。これに引き替え国内売り上げの伸びは、ライバルのシェアを切り取ることにより初めて実現されるため、せいぜい年率5%の伸びが見込めるに過ぎない。
親会社2社が対等出資するRadianceの自己資本は1500万Sドル。海外市場開拓に際しては1国当たり2000万~3000万Sドルの投資を予定している。しかし親会社の資金には依存せず、自力で必要資金を賄う方針だ。また当面、上場する計画はないが、2、3年後に上場する可能性を否定するものではないと言う。(ST,BT:11/11)
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