SEAnews 1995-01-05 ArtNo.21

【シンガポール】昨年第3四半期には、管理職の需要が前期比24％拡大する一方、非管理職の需要は8％縮小した。
リミューナレーション・データ・スペシャリスツが各業種100社を対象に実施した最新四半期調査によると、同期に採用された人員の4割以上が経営管理、不動産、会計などに関わる管理職だった。しかし、需要増にも関わらず管理職給与はわずかに低下した。これは未経験な新卒者の採用が増えたためと見られる。一方、非管理職は技術、生産、会計事務、一般職で需要が減り、給与は横ばいだった。第3四半期の全般的求人状況は前期と同レベルだが、事業拡張による採用が前2期より増えた（第3期70％、第2期55％、第1期67％）。最大の新規雇用を行ったのは電子部門で、1社当たり15人。ジョブホッピングは前期の1社当たり14人から第3四半期は11人に減った。しかし、管理職の転職率は9％から10％に上昇、非管理職は19％から17％に下降した。転職の理由は金銭的なものが減り、将来性とライフスタイルが重視されている。(BT,LZ:1/4)