1999-11-12 ArtNo.20999
◆<星>シングテル、アジア法人ビジネスでKDDと戦略提携
【シンガポール】シンガポール・テレコム(シングテル)と国際電信電話(KDD)は10日、アジアにおける法人向け通信サービスに関わる3億5000万米ドル相当の合弁事業を興すとともに、互いに7億Sドル相当の株式の持ち合いを行う戦略提携を結んだ。
株式の持ち合いについては両社はそれぞれ相手側に対して自社新株を発行、シングテルはKDDの総発行株式の5%を、KDDはシングテルの同1.43%を取得する。
この日の両社株の終値をベースに計算して見ると、シングテルが手に入れたKDD株は9億Sドルに上るが、KDDが手に入れたシングテル株は7億400万Sドルと、ほぼ取引価格に一致している。したがって同日の終値からすればKDD株の取引価格は25%ディスカウントされたことになる。シングテルはこれにより日本郵政省、トヨタ、日本電信電話(NTT)に次ぎ、KDDの4番目の主要株主になる。
一方、両社の50:50の合弁事業では、当面先ずシンガポール/日本/香港間に非同期転送モード(ATM)幹線網が設けられ、法人向けに低コストで、シームレスなエンド・ツー・エンドのマーネージッド・データ・コミュニケーションやボイス・コミュニケーション・サービスが提供される。正式契約は来年2月までに調印され、同年4月までに合弁会社が設立される。合弁会社は5年内に3億5000万~4億米ドルの年商を上げるものと見込まれている。(ST,BT,LZ:11/11)
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