1999-11-10 ArtNo.20971
◆<星>演劇グループ、HP社と提携しバーチャル・ワールド開拓
【シンガポール】インターネットはシンガポールの小演劇グループAction Theatreが世界に飛躍するチャンスをもたらし、同グループは1997年、ヒューレット・パッカード(HP)社の技術支援も得て、ネットを通じた“寸劇フィルム・コンテスト”を催した。
HPシンガポールのCheah Kean Huat重役(MD)によると、コンテストは事実上全世界を対象にしたもので、このほど完了した審査の結果、インターナショナル・カテゴリーの最優秀賞は米国人が、オープン・カテゴリーのそれはシンガポーリアンが、それぞれ受賞した。
アクション・シアターを1987年に創設したEkachai Uekrongthamディレクターは、「目下、自分を興奮させ、仕事に駆り立てるのは、インターネットにより開放された無限の可能性がそこに有ること」と語る。アクション・シアターとHP社は来年も同様のコンテストを催す計画で、Uekrongtham氏は、来年はEコマースを導入し、演劇関連書籍やフィルム・スクリップをオンライン販売し、ドラマの一部はウェブ上で上演したいと抱負を語る。
今回のコンテストでは302本の寸劇が審査され、内155本はシンガポール国内から、147はその他の10カ国から寄せられた。コンテスト応募者の67%はインターネットを通じ、残りは郵送によりフィルム・スクリップを提出した。
一方、HP社はシンガポールで開発/製造したパームトップ・コンピュータ新モデルJornada 430seにアクション・シアターのミュージカル“Chang & Eng”及び“EchoBoys”のスクリップをバンドルして、最近出荷を開始した。同パームトップにはMP3テクノロジーが応用されており、Uekrongtham氏は「これは我々のミュージックを海外市場に紹介するパーフェクトな方法」と期待を表明した。アクション・シアターは来年は米国でChang & Engを上演する計画と言う。(BT:11/8)
|