1999-11-09 ArtNo.20954
◆<星>SQL、政府のために開発した文書管理システムを商業化
【シンガポール】地元情報技術(IT)ソルーション・プロバイダーSQL View Pte Ltdは、シンガポール政府のために構築した電子ドキュメント・マネージメント・システムの商業化を認められ、市場開拓に乗り出した。
1992年に創設されたSQLは、1997年に政府にエレクトロニク・レジストリ・システム(ERS)を納入する契約を獲得した。米国拠点のDOCSインクの技術を用いたSQLのERSソルーションは、目下大蔵省、通産省、金融管理局(MAS)を含むシンガポール政府6部門に導入され、SQLに約200万Sドルの収入をもたらした。
ERSプロジェクトの議長を務める大蔵省中央/規則サービス部のLee How Sheng部長によると、ERSプロジェクトでは、役割分担に基づく作業の流れ、セキュリティー、組織としてのニーズ等を勘案し、最適な技術の採用が目指された。シンガポール政府は当初、各政府部門一律のEメール・システムの導入を図ったが、各部門で送受信されるEメールをシステマティックに処理するドキュメント・マネージメント・システムが欠如していることに気づき、ERSプロジェクトに着手した。
SQLの報告によれば、ERSのユーザー1人当たりのライセンス料は約1000Sドル、ユーザーの数は2年内に2万3000人に増加する見通しだ。SQLはKris(Knowledge Repository Information System)と名付けられたドキュメント管理システムを商業化する権利を認められた。
SQLのStephen Lim重役(MD)によると、同社は目下Krisの建設/法律/政府/政府系企業向けバージョンを開発しており、またアジア市場をターゲットにしているが、他の業種向けバージョンの開発や北米市場開拓のためのパートナーを物色している。SQLの今年の営業額は300万Sドルと見込まれるが、2003年には2000万Sドルの達成を目指していると言う。(BT:11/5)
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