1999-11-05 ArtNo.20944
◆<馬>ネットリンクス、アジア本部にUS$1億投資
【クアラルンプル】ドイツ拠点のNet-Linxアジア・パシフィックSdn Bhdは向こう5年間に1億米ドル以上を投じてマレーシアにアジア太平洋地域本部を設ける。
広告/電気通信/情報/名簿出版業界向けの総合的なソフトウェア・システムのサプライを手がけるネットリンクスは、マレーシアが目下建設中のマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)内のインテリジェント・タウン“サイバージャヤ”をアジア事業の拠点に選び、4日、カントリー・ハイツ・ホールディングズBhd(CHHB)子会社Tindak Murni Sdn Bhdからサイバー・ハイツ・ビラ106ユニットを3226万Mドルで買収した。
ネットリンクスのHolm Hallbauer社長が関係契約調印式後語ったところによると、同社がシンガポールや香港あるいはインドネシアやベトナムに代えてマレーシアを選んだのは、政治的安定、整備されたマルチメディア・インフラ、よく訓練された労働者に加え、MSC開発にかける政府の熱意を好感したためである。これらの点は域内におけるソフトウェア開発には欠かせぬ重要条件である。
マハティール首相の立ち会いの下、契約書に調印したCHHB創設者のリー・キムユー重役(MD)が語ったところによると、サイバー・ハイツ・ビラはMSC内で就業する者のニーズに応じるために、スマートホーム・コンセプトの下に建設したもので、今後より多くの外国ソフトウェア企業が同ビラを購入するものと見られる。サイバー・ハイツは、3~4階建てのコンドミニアムから成り、国内/国外企業の管理職をターゲットに来年末の完工を目処に建設されている。各ユニットの照明や空調施設はコンピューターと通信回線を通じて遠隔調整できる。
ネットリンクスは向こう6~18ヶ月中にドイツの証券取引所に上場する計画で、公募調達した資金は事業の拡張に充当する。ネットリンクスの年商は1億米ドルで、同社親会社のビジネスは年率50~60%の成長を遂げていると言う。(STAR,NST:11/5)
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