SEAnews 1999-11-04 ArtNo.20923

【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーは消費者向けオンライン・ストア“Hifi.com”を分離独立後、ナスダックに登録させる計画だ。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長は2日催された“Ｅビジネス：Hype vs Opportunity”と題するセミナーで基調演説を行った後、以上の消息を明らかにするとともに「資金が不足している訳ではないが、外部の投資家の参加を望んでいる」語った。
もし計画通り事が運べばボストン拠点のHifi.comは、米国におけるクリエイティブ・グループの最初のスピン・オフになる。クリエイティブに1997年に買収されたCambridge SoundWorksのウェブサイトから、この7月にクリエイティブの完全出資子会社になったHifi.comは、Marantz,、Celestion、Cambridge SoundWorks等のオーディオ機器メーカーと電子小売り販売の独占契約を結んでいる。
それ自身ナスダック登録企業のクリエイティブはインターネット・ベースの事業を創設する努力を重ねており、シム氏は最近、全般的方向としてインターネット関連の支出は拡大すると語った。今四半期同社は2000万米ドルのプールの内1000万米ドルをHifi.comに投資する。
一方、クリエイティブが15％出資するインターネット電話会社MediaRing.comがシンガポール証取(SES)への上場を原則的に認可されたとの報で、この日クリエイティブ株は9％アップした。
リード・マネージャーを務めるＳＧセキュリティーズの発表によれば、メディアリング.コムは新株1億5000万株を1株0.45～0.53Ｓドルで公開、6750万～7950万Ｓドルを調達する。全体の70％は国際機関投資家を対象に私募にかけられ、20％が公募に付される。残りの10％は従業員や取引先のために留保される。私募は来週木曜に締め切られ、来週金曜から11月17日の間に公募が行われる。(ST,BT,LZ:11/3)