1999-11-02 ArtNo.20901
◆<馬・泰>US$10億ガス・パイプ・ライン契約に調印
【クアラルンプル】マレーシアの国営石油会社ペトロナスとタイのペトローリアム・オーソリティー・オブ・タイランド(PTT)は先週土曜(10/30)、アジア経済危機の煽りを受け2年にわたり遅延していた総額10億4000万米ドルのガス・パイプライン及びセパレーション・プラントの建設を含む天然ガス売買契約に調印した。
ペトロナスとPTTが共同発表したところによれば、マハティール首相とチュアン・リークパイ首相の立ち会いの下、マレーシアのクダ州で調印された同契約はマレーシア/タイ間の合弁事業としては過去最大で、両国の将来のエネルギー需要の拡大に対応できる。
関係契約の下、両国国境に近いタイ湾の2鉱区を共同開発し、またタイ南部のソンクラにセパレーション・プラントを建設、同時にタイ南部と北部マレーシアを結ぶ全長352キロのガス・パイプラインを建設しようと言うもの。共同開発区におけるガスの商業生産は2002年にスタート、ガス・セパレーション・プラントとパイプ・ラインは2007年の完工が予定されている。
第1フェーズの下売り手はペトロナスとPTTに日量1100万立米のガスを、2002年半ばから20年間にわたり供給する。第2フェーズは需要次第だが、おそらく2005年までにスタート、売り手は別途日量850万立米を供給することになると言う。(ST,LZ:10/31)
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