1999-11-01 ArtNo.20879
◆<星>クリエイティブ、第1四半期純益US$1080万に半減
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーズは先週木曜(10/28)、1999年9月期四半期の純益が昨年同期を49.8%下回る1080万米ドルに縮小したと発表したが、アナリストラが予想したほど深刻な状況には至らなかった。アナリストらの予測純益は平均350万米ドルで、一部の証券会社は200万米ドルと予想していた。
9月期四半期営業額はオーディオ製品の予想外に好調な売れ行きに助けられ、2億6910万米ドルと、昨年同期を3.5%下回ったにとどまった。取り分けサウンド・ブラスター・ライブの最新バージョンが売り上げに貢献した。オーディオ製品の売り上げに対する貢献は6月期4半期の31%から42%にアップした。
サウンド・カード販売の好調で、今年12月期四半期の売り上げは、昨年同期の4億2900万米ドルから4億5000万米ドルに拡大する見通しだ。
シム・ウォンフー会長によると、台湾地震に伴うチップ供給の逼迫は軽微で、ライバル企業も状況は同じだったことから、このことが原因でビジネスを他社に奪われるようなことはなかった。
クリエイティブは長期的競争力の維持を図る上からインターネット関連ビジネスに投資しており、今年12月期四半期のインターネット関連マーケッティング/研究開発(R&D)/インフラ予算は第1四半期の2倍の2000万米ドルに増額される。
9月期四半期には消費用電子製品等の消費者向け販売でナンバー・ワンを目指すウェブサイト、Hifi.comが稼働した。
ベンチャー・キャピタル・ビジネスへの累積投資は5000万米ドルで、これにはシンガポールの企業にインターネットや広帯域サービスを提供するケーブル・アンド・ワイヤレス・アジアとの合弁事業が含まれる。
クリエイティブの取締役会はこの日、広帯域/インターネット/パーソナル・デジタル・エンターテーメント領域の戦略提携事業に5000万米ドルを追加投資することを承認した。メディアリング等一部の企業への投資は、これらの企業の上場により、既に少なからぬ投資収益をもたらしている。
シム氏によると、クリエイティブは投資を必要とするビジネス・アイデアに事欠かぬため、インターネットにそれほど巨額な投資を行う必要はないと言う。(ST,BT,LZ:1029)
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