1999-10-29 ArtNo.20862
◆<星>SAM、Messier-Dowtyと航空機部品製造合弁
【シンガポール】シンガポール・テクノロジー・グループに属するSingapore Aerospace Manufacturing (SAM)は27日、フランスの航空機部品メーカー、Messier-Dowty International(MDI)とランディング・ギア製造に関する合弁契約を結んだ。
SAMは50:50の合弁契約の下、傘下のランディング・ギア部門を新会社に注入、MDIはランディング・ギアの設計/製造/検査に関わる技術、ノーハウの新会社への移転を引き受ける。
新会社は来年1月から操業を開始するが、操業当初の手持ち契約は3000万米ドル以上で、初年度の営業額は1200万米ドルと見込まれる。その後営業額は年率25%の成長を遂げ、2004年には3000万米ドルに達する見通しだ。
SAMのLoh Chuk Yam会長によると、ランディング・ギア・ビジネスは同社の5部門中最小ユニットで、グループ営業額8800万米ドルに1000万米ドル貢献、黒字を計上している。新会社に注入された後初年度は赤字に後退するが、ランディング・ギア・ビジネスを迅速に立ち上げる上からは避けられないコストと言える。仮にSTグループが独自経営を続ければ永久に小規模経営から抜け出せない。この壁を乗り越える近道は国際プレーヤーと手を結ぶこと。いずれにしても合弁事業は2001年には採算ラインに乗る見通しだ。当面新会社はPaya Lebarの工場をSAMから賃借して営業を続けるが、長期的には中国に製造拠点を設ける。
SAMは数週間後にはジェネラル・エレクトリックとの別の戦略提携を発表できる見通しで、今年のグループ営業額は1億2500万Mドルが見込めると言う。
MessierのDominique Paris会長兼CEOによると、SAMとの合弁により、同社はコスト面で競争力を強化できる。Messier-Dowtyはこれまでコストのために少なからぬビジネスをフイにしてきたと言う。(ST,BTLZ:10/28)
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