1995-06-22 ArtNo.2086
◆<印尼>グレート・リバー、繊維会社から流通企業に変身
【シンガポール】インドネシアの上場企業PTグレート・リバーは繊維/衣料製造会社から流通業者に脱皮、国内中産階級の需要拡大の波に乗って94年度には30%の売上増と45.8%の粗収益を実現した。
グレート・リバーのスンヨト・タヌジャヤ社長によると、94年の純益は21%増の105億ルピア(S$650万)、営業額は19%増の1476億ルピアに達した。しかし、同社は依然繊維会社と見なされているため、同社の株価収益率(PER)は7.48倍と、同じ流通業のヒーローやマタハリの26.2倍や23.7倍に比して大幅に低い。過去数年同社はアパレル製品の国内市場開拓に全力を傾注、全国に独自の店舗250店(合計9000平米)を展開、別に7000店の販売店網を構築した。また国際的に著名な27ブランドの製品の製造/販売権を獲得、ブランド品女性下着の67%、男性下着の59%の市場シェアを握っている。 しかし過去数年の積極的な事業拡張で他人資本比率が1.77倍に拡大したため、証券市況が回復した際には株主割り当てによる資金調達を計画している。とは言えミツイ、グンゼ、トーヨーボー等との良好な提携関係から日系銀行からの借り入れも依然容易と言う。(BT:6/21)
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