1999-10-28 ArtNo.20848
◆<星>ニューヨーク証取、SESに二重上場システムの創設提案
【ニューヨーク】ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、シンガポール証券取引所(SES)との間で、上場銘柄が互いに相手方の取引所に二重上場することを容易にするシステムを構築するよう提案した。
NYSEのRichard Grasso会長は25日、リー・シエンロン副首相と会談後マスコミに以上の消息を語った。それによるとNYSEはSESとのパートナーシップに強い関心を抱いている。
リー副首相とは、二重上場のプラットフォーム構築に関して意見を交換した。同プラットフォームを利用してNYSE上場の主要企業はSESに二重上場でき、SESの主要企業もNYSEに二重上場できる。例えば活発に取り引きされているNYSEの大手企業は二重上場の候補者と言える。
これによりシンガポール銘柄は米国に、米国銘柄はシンガポールに市場を形成、必要な流動性を創出でき、両国の投資家がその恩恵を受けられる。
リー副首相の私設第一秘書官のGoh Aik Guan氏は、リー副首相とGrasso会長との間で関係問題が話し合われたことを確認するとともに、シンガポール・サイドは当然この種の提案を真剣に検討すると語った。
シンガポールのDBSバンク幹部によると、如何なるアレンジにしろ米国資本市場にアクセスできるなら、国際市場で資金調達を考えるシンガポールの企業には吉報であり、シンガポールを国際金融センターにする政府目標にも沿うものと言う。
ケッペル・グループのWang Look Fung重役(GM)もシンガポール証券市場の奥行きを深めることにつながると歓迎の意を表明した。(ST,BT:10/27)
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