1999-10-27 ArtNo.20830
◆<星>HP新社長、ゴー首相とEサービス網構築問題協議
【シンガポール】最近Hewlett-Packard 社の社長兼CEOに就任したCarleton (Carly) S. Fiorina女史(44)は25日、ゴー・チョクトン首相と会見、ASEAN全域をカバーするEサービス構築構想等について意見を交換した。
去る7月半ばにHP社の社長兼CEOのポストを退いたルー・プラット会長とともにこの日、ゴー首相と会見したフィオリーナ女史がその後マスコミに語ったところによると、今日のASEANはITを軸に成長を遂げているが、今回の会談でも東南アジアにフィットしたEサービスのセットを開発する問題が取り上げられた。ゴー首相もASEAN諸国がこの方面で共同歩調をとることに強い関心を表明、シンガポールをインフォコミュニケーション・ハブにする政府の目標を説明したと言う。
ちなみにEサービスはHP社が最近掲げる標語で、パーソナル・コンピューターやモバイル・デバイス、あるいはインターネットをベースにしたアプリケーションを通じ、多彩でシームレスなサービスを提供しようというもの。HP社はインターネット時代のチャプター・ツーとして、ウェブ・ブラウザーなしで利用できる一連の新サービスやアプリケーションの販促を進めている。
シンガポールに7工場/2倉庫(合弁)/従業員9000人を有するHP社の当地製造業売り上げは59億米ドル、累積投資額は20億Sドル以上を数える。同社は最近、国家科学技術局(NSTB)と共同で1億SドルのEサービス・テクノロジー・ファンドを創設している。
フィオリーナ女史は、「HPはシンガポールにおけるコミットメントを維持し、引き続き当地におけるキー・プレーヤーを務める」、「域内経済のアップターンの恩恵を享受するだけでなく、競争者よりも一層迅速な成長を目指す」等と抱負を語った。(ST,BT,LZ:10/26)
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