SEAnews 1999-10-26 ArtNo.20828

【ニューデリー】インドの自動車市場は9月も乗用車販売等の堅調に支えられ、好調な成長を遂げた。インド自動車製造業者協会(SIAM)が22日発表したところによれば、昨年同月に比べ乗用車販売は47％、中／大型商用車販売は79.6％、モーターサイクル販売は16.63％、それぞれ拡大したが、スクーター販売は14.7％の落ち込みを見た。
乗用車市場は今年上半期(4-9月)には、Daewoo、Hyundai、Ind Auto、Telco等の小型車市場参入で46.48％の急成長を遂げた。
Maruti Udyog Ltd(MUL)は乗用車市場におけるトップの座を維持したものの、同社がこれまでほとんど独占してきた小型車市場にSantro、Matiz、Indica等の他社モデルが投入されたことから、その市場シェアは4－7月期の68.7％から4－9月期の66.73％に下降した。Daewooの上半期のMatiz／Cielo／Nexia売り上げは合計1万4668台と、昨年同期の4144台から254％アップした。
中大型商用車市場をリードするTelcoの9月の同カテゴリー売り上げは120.7％増の7199台を記録した。
多目的車の上半期販売台数は5万3126台と、昨年同期の5万4144台から1.88％の落ち込みを見たが、同カテゴリーの大手マヒンドラ＆マヒンドラは昨年同期の3万167台を5.24％上回る3万1750台を販売した。
上半期のスクーター販売は60万642台と、昨年同期の66万2853台から9.4％下降、地場二輪車大手Bajaj Auto Ltd(BAL)の売り上げは昨年同期の31万9000台から27万2000台に14.77％下降、9月に限っては4万4087台に昨年同月比20.8％の落ち込みを見た。
今年上半期のモーターサイクル販売は業界全体で23.14％の伸びが見られ、9月についても16.63％の伸びが記録された。マーケット・リーダーのヒーロー・ホンダは昨年上半期の24万6000台を37.23％上回る33万8000台を販売、ＴＶＳスズキも昨年同期の12万3000台から16万1000台に、30.7％の売り上げ増を達成した。ＢＡＬの9月のモーターサイクル販売も3％の増加を見たものの、業界の平均成長率を遙かに下回った。(ET:10/23)