1999-10-26 ArtNo.20818
◆<星>ATV、スタートアップ20社以上の上場支援
【シンガポール】先週、4800万米ドルのAsia Java Venture Fundのマネージャーに指名された“AsiaTech Ventures(ATV)”は、それ自身3年前に2人の青年が香港のアパートを振り出しに創設したベンチャー・ビジネス。ATV共同創設者のHanson Cheah(ED/34)/James Yao(ED/33)両氏は、向こう数年間にハイテク・スタートアップ4000社に接触、内20~30社を証券市場にデビューさせると抱負を語る。
カリフォルニア州シリコン・バリー拠点の多国籍企業により域内市場開拓のために極東に派遣されたマサチューセッツ工科大学出の2人は手を携えて、ベンチャー・キャピタル会社ATVを創設した。
メガファンドに比すれば芥子粒に等しい自らを自覚する2人は、一般のベンチャー・ファンドの照準は決して正確ではないとの判断から、ファンド運用の面でインターネットとコミュニケーションに特化する方針を決めた。また当地域のベンチャー・ファンドは投資対象企業を2年に1度訪れ、様子を見ると言ったパッシブなものが多いが、ATVは資金だけでなく、経験や人脈も提供、スタートアップの抱える問題の解決に協力すると言う。
ハンソン・チア氏のアパートからスタートしたATVは、創設後まだ3年に満たないが、早くもシリコン・バリー、台北、香港、シンガポールにオフィスを開設、既に少なからぬスタートアップ企業をナッスダックに登録させている。これらにはUSWeb CorpやPhone.comが含まれると言う。(BT:10/25)
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