1999-10-25 ArtNo.20811
◆<印度>イスパット、11月より熱間圧延鋼板価格引き上げ
【ムンバイ】Ispat Industries Ltd(IIL)は11月から熱間圧延コイル(HRC)の価格をトン当たり500~700ルピー引き上げる計画だ。
IILのBarin Das上級副社長によると、過去数ヶ月間にHRCの国際価格はトン当たり60~70米ドル・ジャンプした。これに対してインド国内の価格はトン当たり10~12米ドル値上がりしたに過ぎない。
イスパットのHRC出荷価格はトン当たり1万3800ルピーから1万5000ルピーに引き上げられる。同社は目下月間7万5000~8万トンを生産しており、値上げに伴い第2四半期のマージンは改善する見通しだ。
業界消息筋によると、鉄鋼他社もその価格戦略に見直しを加えている。先月の値上げは国際価格の上昇と同水準ではなかったため、依然として国内価格を調整する余地が残されている。
国内鉄鋼会社の多くが輸出に拍車をかけており、欧州市場の魅力が増している。また米国政府が日本とロシアからの輸入を禁じたことから米国市場の大きな部分が他の諸国に開放された。タタ・スチールとスチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)だけで月間3万トン以上を輸出しており、今後さらに拡大する見通しと言う。(IE:10/22)
|