1999-10-25 ArtNo.20804
◆<星>リアリスティクス、PC用3Dソフト開発ツールお披露目
【シンガポール】地元スタートアップ企業Realistix LabsのJames Lim重役(CEO)は21日、国家科学技術局(NSTB)のティオ・ミンキアン会長と共同記者会見し、パーソナル・コンピューター(PC)で自由に操作できる3次元(3D)ソフトウェア開発ツール“VR(virtual reality)3D”を公開した。
ラッフルズ・ジュニア・カレッジ卒(Aレベル)のリム氏(31)によると、この種のツールのスムースな操作には通常パワフルなスーパーコンピュータを必要とするが、VR3Dは一般のパソコンで使用でき、自由に3Dソフトウェアを開発できる。
当面、コンピューター・ゲーム会社や建築設計事務所をターゲットに市場を開拓する計画で、世界のコンピューター・ゲーム会社がたむろするシリコン・バリーにオフィスを開設する準備を進めている。ゲーム・ソフト開発業者だけでも、年間10億米ドルのライセンス・フィーをこの種のツールに支払っており、市場潜在性は大きい。リアリスティクスは最終的に世界の全てのPCにVR3Dをインストールすることを希望している。
ティオ会長によるとNSTBは今年4月にリアリスティクスに補助金の支給を決めた。資本金10万Sドルで3年前に設立された同社の市価は今や2000万米ドルに達し、来年は1700万米ドルの年商が見込める。
リアリスティクスのスタッフは研究開発(R&D)人員10人を含め18人で、来年末までに100人に増員される予定だ。また1年半以内のナスダック登録を目指していると言う。(ST,BT:10/22)
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