1999-10-20 ArtNo.20775
◆<馬>首相、東アジア通貨基金の創設を提案
【シンガポール】マハティール首相は18日、東アジア諸国独自のイーストアジア・マネタリー・ファンド(EMF)を創設し、東アジア諸国が直面する問題を処理するよう提案した。
ワールド・エコノミック・フォーラム(WEF)主催の第8回東アジア経済サミットの席上、「アジアの回復への道:プラグマティズムの挑戦」と題して講演したマハティール首相によると、EMFはその日の問題はその日の内に対策を講じるため、問題が深刻化した後に初めてアジアに目を向け、自ら万能薬と信じる硬直した改革措置を一方的に押しつける国際通貨基金(IMF)とは異なり、肌理の細かい対応ができる。またEMFは日本が提案するアジア通貨基金(AMF)に比べても有効である。なぜならそれは東アジアのみを対象にした小規模なもので、東アジアが直面する問題に有効に対応できるためである。とは言え将来EMFの機能を他のアジア地域にまで拡大適応することは可能である。
首相はさらに、アジアには確かに愚かな者が少なくないが、アジアが永久に愚かで、汚職に満ちた地域と見なすべきではなく、またアジア人は決して他人の利益に奉仕するためにそれ自身の社会を改革するのではないことを西側は認識すべきであると強調した。(ST,BT,LZ,STAR:10/19)
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