1999-10-20 ArtNo.20773
◆<星>半導体産業、今年は15-20%成長:EDB
【シンガポール】シンガポールの半導体生産は今年15~20%の成長が見込め、向こう数年も健全な成長レベルが維持される見通しだ。
経済開発局(EDB)工業開発グループ電子産業部幹部が18日語ったところによると、昨年は世界的な供給過剰から取り分けDRAMチップの値下がりが目立った。このためシンガポールの半導体生産額は109億Sドルと、前年比僅か1%の成長にとどまった。
しかし今年に入って状況は顕著に改善、DRAM価格は台湾地震以前に既に底入れしていたが、台湾地震後大幅な値上がりを見た。加えて需要も旺盛なことから半導体市況の回復は最早異論の余地がない。インターネット・ブームや通信機器需要の急増からも同業界の今後の成長の潜在性が窺える。
アナリストらは、世界の半導体市場規模が現在の1600億米ドルから2005年の3000億米ドルに、年率14%の成長を見ると予想している。また市場調査会社データクエストは世界の半導体売り上げが昨年の1361億米ドルから2001年の2180億米ドルに年率17%の成長を見ると予想している。
シンガポールの半導体産業は世界半導体市場と同レベル、もしくはそれ以上の成長が望め、15~20%の成長目標の達成に困難はない。シンガポールには目下ウエハー製造工場11軒、チップ製造/検査施設21軒、集積回路(IC)製造会社26軒が存在、世界の半導体会社トップ10社全てが、シンガポールで1~3種類の業務を手がけており、EDBは200haの工業用地を準備し、半導体関連産業の誘致に努めていると言う。(LZ:10/19)
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