SEAnews 1999-10-19 ArtNo.20762

【ムアル】ST Microelectronics (STM:旧社名SGS-ThomsonMicroelectronics)は過去25年間にマレーシアに20億8000万Ｍドルを投資してきたが、今後も投資を継続する方針だ。
ＳＴＭのPasquale Pistorio社長兼ＣＥＯが16日、ジョホール州MuarのSTMicroelectronics Sdn Bhd(STMSB)で催された同社創設25周年と6億4500万Ｍドルの第7工場落成式の席上語ったところによると、この種の投資は事業の拡張、生産ラインの増設だけでなく、研究開発(R&D)や訓練に投じられる。
ＳＴＭＳＢの年商は年率24％前後の成長を続け、昨年の営業額は32億米ドルを記録、今やマレーシア最大の半導体製造会社で、ＳＴＭグループ内でも最大の製造施設となっている。
ＳＴＭＳＢのEugenio Re重役によると、第7工場は世界的にも最先端の全自動集積回路(IC)製造施設で、各ラインともダイ・ボンダーから検査／包装まで11の行程を処理できる。品質検査過程では人的なエラーが生じやすい視覚による検査は排除されている。年間生産能力は14億4000万ユニットで、製品の42％は欧州に、29％はアジア太平洋地域に、22％は米国に、4％は日本に、3％はその他の地域に輸出される。
世界的な独立系半導体企業のＳＴＭは、テレコミュニケーション／自動車／コンピューティング／産業自動化／制御機器／消費財等に用いられる幅広い半導体ＩＣや装置の設計／開発／製造／マーケッティングを手がけている。(STAR:10/18)