1999-10-19 ArtNo.20757
◆<星>オラクル、全世界のデータ・センターを米国に統合
【シンガポール】世界第2の独立系ソフトウェア会社オラクル・コープはアジア太平洋データ・センターの業務をシンガポールから米国に移転する。
オラクルのGary Bloom副社長は10月8日香港で催されたEコマース会議の席上、以上の消息を明らかした。その僅か数日前にオラクル幹部はアジア太平洋地域のデータ業務をシンガポールのセンターに統合する作業が間もなく完了すると語っていた。
ブルーム氏によれば、これは世界のデータ・センター業務を米国に集中する計画の一環で、既にラテン・アメリカのセンターを閉鎖、カナダのセンターも間もなく業務を閉じる。全計画は18ヶ月で完了する。
シンガポールの設備を物理的に米国に移動する訳ではなく、米国サイドで新たなサーバーがセットされ、全世界のデータ業務を一括処理するだけである。従ってシンガポールの従業員が解雇されることもない。
これにより年間2000万米ドルの経費が節減できる。同社はインターネットのより効率的な運用を通じて向こう18ヶ月間に10億米ドルを節約する計画だ。
このため信頼性の高い情報が低コストで手に入ることからアジア、及び全世界の顧客も恩恵を被ると言う。(BT:10/18)
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