1999-10-19 ArtNo.20755
◆<星>スミトロニクス、SES上場/タイに保税倉庫計画
【シンガポール】住友商事傘下のスミトロニクス・アジアは来年半ばのシンガポール証取(SES)上場を目指すとともに、今月末にはインターネット・ベースの在庫管理システムを備えた保税倉庫をタイに開設する。
スミトロニクス・アジアのナカジマ・マサシ取締役によると、保税倉庫ビジネスは来年は1億Sドル、2001年はその2倍の売り上げが見込める。
バンコク東方30キロに位置する保税倉庫にはベンダー・マネージメント・インベントリー(VMI)システムが採用され、電子製造業者は、スミトロニクス国際資材調達部のウェブサイトを通じて原材料の供給を受けられる。また保税倉庫のユーザーは倉庫内の在庫管理、サプライヤーへの発注、製品納入のアレンジ等を同ウェブサイトを通じて処理できる。
バンコクの新倉庫はスミトロニクスが東南アジアに設けた初のVMI倉庫で、同社は関係ビジネスに100万~150万Sドルを投資する。スミトロニクス・アジアは来年は50万Sドルを投じてインドネシアに同様な施設を設ける計画で、フィリピンへの投資も検討している。
スミトロニクス・アジアは1998年にシンガポールに創設され、マレーシア、香港、中国、日本等の域内諸国に子会社8社、関連会社3社を擁し、納入業者400社以上を網羅する資材調達網を有する。昨年の営業額は2億9310万Sドル、で主要顧客にはキヤノン、シャープ、富士通が含まれる。
スミトロニクス・アジアはそれ自身、プリント基板(PCB)の設計/製造を手がけ、明年の公開公募により調達した資金は主にPCB業務の拡張に充当すると言う。(ST,BT,LZ:10/18)
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