1999-10-16 ArtNo.20737
◆<印度>新日鉄、鉄鉱会社Kudremukh権益に関心
【バンガロール】新日鉄はKudremukh Iron Ore Company Ltd(KIOCL)の30%権益買収を狙っており、政府系企業の政府持ち分売却計画が再開されたなら、正式の申請を行うもようだ。
政府持ち分売却委員会の提案によれば、政府は最終的にKIOCLの76%の権益を戦略パートナーにオファーすることになり、新日鉄は同レースの主要な走者になる見通しだ。
KIOCL幹部によると、日系鉄鋼会社のコンソーシアムも関心を示しており、同社はドイツのコンサルタント会社に戦略パトナーの選考を委ねている。
最近の国会総選挙で政府の民営化プロジェクトが遅延していることの他、労組が民営化に不満を表明していること、鉱業区のリース権の更新問題等いくつかの問題も存在する。KIOCLの払込資本は634.51クロー、従業員は2454人(1999/3/31)で、内生産従業員1965人、管理職489人。高裁は労組の民営化反対の訴を棄却している。より深刻な問題は、カルナタカ州における鉱業リース権が1999年7月に満期を迎え、同州政府が、その更新を認めていないこと。
アジア経済危機の余波で、1998/99年度営業額は前年の593.91クローから547.76クローに、純益は同89.15クローから25.51クローに、それぞれ下降した。
KIOCLはカルナタカ州で150クローの銑鉄製造合弁事業、ミネラル・ウォーター瓶詰め事業、キャプティブ発電事業等を進めているが、ミネラル・ウォーター・プロジェクトはまだパートナーを見い出していないことから、短期的に離陸する見通しはないと言う。(IE:10/14)
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