1999-10-16 ArtNo.20732
◆<馬>ファスナーのTong Herr、輸出市場開拓に本腰
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)一部上場を目指すTong Herr Resources Bhd (THR)は、中東及び米国市場の一層の開拓を通じ、輸出売り上げの拡大を図る。
ボルト、ネジ釘、ナット等、ステンレス・スチール・ファスナーの製造では国内トップ、世界的にも十指に数えられるTHRは、既に製品の98%を輸出している。
THRのTan Ban Leong重役(ED)によると、現在欧州では48%、日本では21%、中東では2%の市場シェアを占めている。目下顧客のニーズに応じたより幅広い製品の製造を計画しており、国内市場は依然として小さいことから、海外市場の一層の開拓が必要とされる。
同社は累積1億Mドル以上をファスナー製造事業に投じており、ペナン州プライ自由貿易地区(FTZ)における年産能力は9000トン。営業額は1990年の2200万Mドルから1998年の1億500万Mドルに拡大、1999年12月期税引き前利益は前年比20%増の1720万Mドルを見込んでいる。
来月初めにKLSEに上場する予定の同社は株式公開を通じて調達する3685万Mドルの内、1120万Mドルは借り入れの返済に、956万Mドルは運転資金に、600万Mドルは将来の投資資金に、588万Mドルは設備機械の購入に、250万Mドルは工場建物の増築に、170万Mドルは上場手続き料に、それぞれ充当する計画だ。(STAR:10/14)
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