1999-10-16 ArtNo.20730
◆<馬>Eng Tek、HDD機械部品市場の16%シェア目指す
【ペナン】クアラルンプル証取(KLSE)二部から一部への格上げが認められたペナン拠点のEng Teknologi Holdings Bhd(ETH)は、来年世界のディスク・ドライブ(HDD)機械部品市場の16%のシェアを獲得することに自信を抱いている。
最近催されたETHの年次総会後、Datuk Teh Ah Ba会長、Teh Yong Khoon/Gillian Teh両常務取締役(ED)、Tan Sri Hj Wan Sidek Hj Wan Abdul Rahman取締役らと共同記者会見したAlfred E.L. Teh重役(MD)によると、同社は既にボリューム・ベースで世界市場の13%のシェアを占めており、2000年には15~16%のレベルが見込める。同目標が達成されるなら、マレーシア企業としては驚異的成果と言える。より大きな市場シェアを獲得するキー・ファクターはコストで、規模の経済性と米ドル建ての輸出価格が共に有利に作用している。
ETHのグループ利益は1996年の3750万Mドル、1997年の7030万Mドル、1998年の1億5120万Mドルと、毎年100%を超える成長を遂げてきた。12月1日より同社がKLSE一部に格上げされることになったことにも、こうした好業績が反映されている。今年上半期のグループ営業額は前年同期比59%増のほぼ1億Mドル、税引き前利益は同49%増の2020万Mドルが記録された。ETHは上流部門への事業の拡張やデザイン領域への進出を図っている。
しかし電子産業市況は変動性に富み、特にパーソナル・コンピューター(PC)市況に大きく依存するHDD産業は、厳しい価格競争の中で調整期を迎えていると言う。(STAR:10/13)
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