SEAnews 1999-10-16 ArtNo.20726

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の電子製品流通業者GES InternationalはＩＢＭアジア・パシフィックと向こう5年間にわたるアジア太平洋地域におけるディストリビューション契約を結んだ。
今回の契約の下、ＧＥＳはそのＥコマース・インフラを通じてＩＢＭ製ディスク・ドライブ、半導体、液晶ディスプレー、その他のコンピューター部品の流通を引き受けるが、これに伴うビジネスの総額は30億Ｓドルにのぼる見通しだ。ＧＥＳはまたＩＢＭ製品に関わる技術サービスや支援も提供する。これまでＧＥＳはＩＢＭ製ディスク・ドライブの流通のみを手がけてきた。
ＩＢＭのDave Ernsberger副社長によると、ＧＥＳはＥコマースやコール・センター施設を備えており、ＩＢＭはこれらを通じて製品サポートを強化できる。
ＧＥＳのGoh Lik Tuan会長及びDaniel Yeong重役(MD)によると、ＩＢＭ製品の流通を手がけることにより、同社自身アジア／オーストラリア地域の顧客に対するサービスを強化することができ、年率20～30％の売り上げ拡大とマージンの改善が見込める。ＧＥＳは、ＩＢＭ製品と相手先商標製造業者(OEM)間の流通業務を手がけるだけでなく、ＩＢＭの最新技術をその製造業務に応用することができる。
シンガポールの電子会社の中では時価総額第4位にランクされるＧＥＳの1999年6月期グループ営業額は前年比27％増の8億1930万Ｓドル、純益はほぼ2倍の2050万Ｓドルをマークした。最近Digilandと称するＥコマース・ビジネスに乗り出した同社のインターネット取引は過去6ヶ月間に月間130万Ｓドルから2250万Ｓドルにジャンプしたと言う。(ST,BT,LZ:10/14)