1999-10-16 ArtNo.20725
◆<星>STマイクロ、第2ウエハー工場の建設再開
【シンガポール】ST Microelectronics (STM:旧社名SGS-ThomsonMicroelectronics)は14日、アンモーキオにおける10億米ドルの第2ウエハー製造施設の建設を再開すると発表した。
STMのPasquale Pistorio社長兼CEOが14日催されたシンガポール進出30周年記念記者会の席上語ったところによると、同社は世界半導体市況の低迷とアジア経済危機の影響を被り、1996年に着工した第2ウエハー製造施設の建設を停止していたが、過去1年間に半導体市況が顕著な復調を見たことから、工事再開を決めた。最新のサブミクロン技術を応用した8インチ・ウエハーの新製造施設には来年末の完成を目処に12億Sドル以上が追加投資され、2001年下半期から操業を開始する。これによりSTMの年商は15億~20億米ドル拡大するはずだ。
世界の半導体市況は、アジアの伝統的プレーヤーが経済危機の打撃で、これまでのようにアグレッシブな投資は行わないものと見られることから、比較的安定した成長基調が維持されるものと見られる。
STMは将来の拡張需要にも応じられるよう既存施設の背後に2万3000平米の土地を買い足した。この内1万5000平米を利用した別棟の建設が検討されており、同開発コストは2億Sドル前後と見積もられる。
STMはこれまでシンガポールにおける研究開発(R&D)、デザイン、応用、製造、マーケッティング、流通業務に10億Sドル余を投じ、目下年間200万ユニット以上の製品を製造している。アジア太平洋地域売り上げは、世界営業額の29%近くを占めると言う。(ST,BT,LZ:10/15)
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