1999-10-14 ArtNo.20724
◆<印度>第2四半期工業生産指数に経済復調減速の兆し
【ムンバイ】今年4月から8月の工業生産指数(IIP)は依然上昇基調を辿っているものの、景気復調のテンポが減速する兆候が見られ、問題はこれが小休止を意味するのか、不景気への逆行を意味するのかと言う点にある。
1999年10月13日時点の貸方勘定を見ると、1)1999/2000年度第1四半期国内総生産(GDP)成長率5.5%、2)年初5ヶ月の工業生産指数6.0%アップ、3)春期収穫物の豊作、4)セメント/自動車産業の堅調な成長、5)消費税収入の20%アップ、6)8月の財政赤字の下降、7)9月の十分な降水量が挙げられる。
これに対して借り方勘定を見ると、1)年初6ヶ月(4-9月)の銀行による非食品銘柄社債に対する信用・投資の前年同期比僅か252クローの拡大、2)ディーゼル消費税を除く消費税収入の0.4%下降、3)4-8月の税収のマイナス成長、4)4-8月の非石油製品輸入の下降、5)ピーナッツ、大豆、ひまわりの不作、6)ディーゼル価格の急騰に伴う企業ボトムラインへの影響が挙げられると言う。(IE:10/13)
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