1999-10-14 ArtNo.20715
◆<馬>金融再編は急がない:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は12日、金融業の統合再編を急がぬ政府の姿勢を表明するとともに、銀行自身が、それぞれのアンカー・バンクを選ぶことができるとの考えを示した。
それによると、国家経済行動理事会(NEAC)は、中央銀行の金融再編計画に対する不満が生じる中で計画に見直しを加える方針を決めた。当初当局は、国内金融市場の開放に向け合併を通じた競争力強化の必要に対する注意を喚起する意味からアンカー・バンクを6行にすると発表したが、政府は同数字に拘泥しない。しかし誰もが満足するなら6行でも良い。外国の歓迎されざるアドバイザーらは、早急に事を運ぶよう駆り立てるが、政府は特に急がないと言う。
野党リーダーや一部のアナリストは、中央銀行の金融再編計画に対する首相の見直し発言は、来年6月までに実施されねばならない、あるいは来月にも行われる可能性のある総選挙に向けた有権者懐柔策と評している。首相が銀行業再編計画に言及したのは過去1週間に3度目のこと。(STAR,ST,BT,LZ:10/13)
|
|