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1999-10-14 ArtNo.20710
◆<星>少なくとも外国銀行10行がQFBライセンス獲得目指す
【シンガポール】少なくとも外国銀行10行が、最大6行に発行される予定のQFB(クォリファイング・フル・バンキング)ライセンスの獲得を目指している。
QFBライセンスの獲得を目指すものには、HSBC(香港上海銀行)、Standard Chartered Bank、Citibank、ABN Amro、Maybankが含まれ、これら5行は既に関係申請書類を提出、金融管理局(MAS)の認可を待っている。
MAS会長を務めるリー・シエンロン副首相は今年5月、向こう3年間に最大6行にQFBライセンスを発行すると発表しており、同ライセンスの下、外国銀行は1支店を設け、10カ所に現金自動預払機(ATM)を据え付けることができる。しかし既に5支店以上を有する外国銀行は現状レベルにとどめられる。QFBはATMネットワークをシェアすることも認められる。消息筋によれば、最初のQFBライセンス取得行は今月末に発表される見通しだ。しかしMASスポークスマンは12日、依然として評価作業が進められており、発表期日はまだ確定していないと語った。
MASは当初、先月末には審査結果を発表すると述べており、また審査作業は既に完了、トップの承認を待つのみとも伝えられていたことから、この期に及んでの遅延に関係者は奇異の感を抱いている。しかし、MASは沈黙を守り、評価作業の基準や第1ラウンドで一体何行にライセンスが発行されるのかも明らかにしていない。観測筋の中には第1ラウンドで6行全てにライセンスが発行される可能性を予想する者もある。
エーシアン・バンカー・ジャーナルはシティバンクとABNアムロがそのコミットメントから見てライセンスを獲得する可能性が最も大きいと予想している。これに対して大部分の域内ビジネスを香港で手がけるHSBCがライセンスを獲得する可能性は薄いと言う。いずれにしてもQFBの市場参入でシンガポール銀行市場の競争は急速に加熱するものと見られている。(ST:10/13)
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