SEAnews 1999-10-13 ArtNo.20700

【クアラルンプル】マレーシアの資本市場管制の緩和に乗じ、また投資の逆流現象に伴い今年7月以来60億Ｍドルの外国証券投資ファンドが国外に純流出した。
国家経済行動理事会(NEAC)が11日発表した統計によれば、7月の第4週から持続的な外資の流出が生じており、特に9月29日までの1週間の純流出は13億Ｍドルと、前週の3億9479万Ｍドルから急増している。
外国投資家は9月1日に資本市場管制が1年間の満期を迎える以前にマレーシア市場からの撤退を開始しており、これは資本市場管制の満期に伴う株価の暴落を恐れたためと見られる。
しかし外国ファンド・マネージャーらは当初懸念された100億米ドルのレベルに比べれば、実際の流出量は僅かなもので、クアラルンプル証券市場が活況を呈していることから、資本流出は早晩停止するものと見ている。またマレーシアはポートフォリオ投資の流出を貿易収支の大幅黒字で十分相殺できると言う。(BT:10/12)