1999-10-13 ArtNo.20695
◆<星>石油製品値上がりで8月の輸出価格指数上昇基調維持
【シンガポール】鉱物燃料価格の急騰に助けられ、8月の輸出価格指数(EPI)は年率2.9%の成長基調を維持、前月比でも1.6%、連続8ヶ月目のプラス成長を記録した。
統計局(DOS)の発表によれば、高速ディーゼル燃料/燃料油/航空タービン燃料を含む石油製品がEPI上昇の牽引役を務めたが、同品目を除くと、電子部品価格の持続的軟化から再度下降線を辿った。非石油製品輸出価格指数は8月に年率3.5%ダウン、7月の2.7%を上回る落ち込みを見た。また前月比でも0.4%下降した。
国際市場における競争加熱とSドルの強化を反映してコンピュータ用メモリ・モジュール/ディスク・ドライブ/ポリエチレン価格の軟化が目立った。
一方、8月の輸入価格は、やはり原油国際価格の上昇が主因となり、年率2.7%、前月比1.4%、それぞれアップした。しかし非石油製品輸入は年率2.9%、前月比0.1%の落ち込みを見た。DOTは、8月の交易条件指数(輸出物価指数÷輸入物価指数×100)は改善したとしている。(BT:10/12)
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